セール終了

まいど。
１日１食が
習慣化しつつある
キツネです。
セラピストとも相談の上、
決定した方針。
秋以降。
「愛の大廉売」は終結です。
今後は。
ゆるやか＆対等な
エネルギー交換が可能な
パートナーシップのみに
重点を置きまする。

Love for Sale

思い返せば。
この数年間。
私はちゃんと「死んで」いなかった。
すんでのところで
命拾いしちゃったがゆえ。
幸運に甘んじてしまい、
本来ならば。
キッチリ対峙すべきはずの
象徴的な死を
見据えてこなかった。

数日前。
蝶々が窓から
ひらひら
舞い込んできてさ。
出かける際にも
わざとらしく
私の鼻先をかすめるように
飛んでいくのさ。
周知の通り。
民俗学的にも、
心理学的にも、
蝶＝死者の魂。
「蝶」という字を分解すると
世界の木の虫、
なんだよな。

まっ。
お盆の時期だし。
これまで何度も
書いてきたことだけど、
８月ってのは、
日本人にとって特別な
慰霊の月である。
あまりにベタなシンクロ、
と言えなくもないだろう。
しかし。
ふと我が身を
振り返ってみたんだよ。

映画「デッドマン」を
見た人なら、
なーんとなく
理解できるかもしれないが。
主人公は作品の冒頭で
すでに「死んでる」んだよね。
だからこそ。
タイトルが「デッドマン」なワケで。

ただ、主人公は
それを認識できてない。
いわば。
現世とあの世との
中間を漂ってる。
エンディングに至るまでの
ストーリー展開は、
彼が成仏するために
たどる道のり。

デッドマン
たる主人公が
相棒とする男の名が
ノーボディ
というのも意義深い。
つまり。
両名とも。
どこにも属していない。
どこにも存在していない。

デッドマン スペシャル・エディション [DVD]

ごくごく簡単に言っちゃえば。
くたびれた、ってことだよ。
投げたボールは
決して投げ返されない。
そのパターンに
あまりにも長いこと
慣れすぎた自分自身に。

Nobody's Hero