蟲の居ドコロ

虫じゃなくて蟲。
この字に
ピンときた人は
御同輩。
いひひひひ。
別名を「こ」と読む。
蟲毒（こどく）の
略でありんす。

サソリ、毒蜘蛛、
ヒキガエル、ムカデ等々、
禍々しい生き物を
一つの壺に入れ、
共食いをさせる。
最終的に生き残ったモノの
毒が最強だ！ってんで。
敵を打倒するために
使ったのよね。

蠱 (集英社文庫)

本日のアタクシ。
非常にコヤツの居所が悪かった。
時は。
午後３時ちょい前。
いっちばんクソ暑い時間帯だ。
県内某所に出向くため、
電車に乗っていた私。
すぐそばに
二十代前半とおぼしき
男女二人連れが立っておった。
女のほうは
イマドキ茶髪。
いかにも頭悪そう！
何となーく。
イヤな予感がしたんだよ。

電車が揺れた拍子に、
そのメスが
私の足を踏んづけやがった！
謝罪の言葉も目礼もナシ。
確かに。
私の風体も
相当、怪しかったけどよ。
ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの
Tシャツにマイクロミニ、
顔は夜と同じ化粧、
髪はポニーテール。

だからって。
このバナナの意味も
わかんねえであろう
虫ケラに
無視される
いわれはない。
当然。
魔女たる私。
即座に呪いの印を結んだわよ。

駅を出てしばらくすると。
またしても！
そいつらが近くを
歩いてるじゃねえか。
ふだん温厚な私でありますが。
思わず。
声に出して言っちゃったね。

「あらまあ。
　呪いをかけられた人たちが
　目の前を歩いてるわ」

それに呼応するかのように。
一台の車がヤツらの
眼前で急カーブ。
「ひ・か・れ・ろ！」
すれ違いざま、
聞こえよがしに
ホザいてやりました。
おほほほほほほほほ。

無駄な呪力を使ってしまった。
エネルギーを補充せねば。
御承知のように。
（えっ知らない？ まぁいいや。）
鶏肉も牛肉も
滅多に口にせんのだが。
豚肉だけは別！
ビタミンB1のカタマリ！
我が体内を流れる
南の血が呼ぶのかしら。
ポーク・ポーカー・ポーケスト！
もしや背後に。
畏れ多くも。
摩利支天様が
ついて下さってるのやもしれぬ。

ちなみに。
生涯にわたって
摩利支天様を
信仰した山本勘助は
マイ・ソウル・タウン、
豊川の出身だ。

某「家系」ラーメン処にて。
とんこつ醤油チャーシュー麺。
スープは濃厚だけど、
チャーシューは脂身がほとんどなく、
さっぱり・あっさり。

右上の画像は
本日、アンティーク・ショップで
衝動買いしたマグカップ。
米国産・約４０年モノ。