A Streetcar Named Despair

jazzydays2007-12-01

絶望という名の電車に乗って、
崩壊で乗り換え、
蕎麦屋で降りる。
かつて。
ペダントリーと
ディレッタンティズム
海原に私が沈みこむのを
懸念してくれた
男友達がいた。


彼は重い肝臓の病を患い、
何度も入退院を繰り返していた。
昨日。
彼の住所と電話番号を
メモした紙が本棚から
ヒラリと目の前に
舞い落ちてきたのだが。
何となく連絡できずにいる。
コワイんだよ。
元気なのかどうかを確かめるのが。


歯をギリギリ食いしばる
習慣がいっこうに治らん。
頭蓋骨がアゴのあたりで
日々変形していくのを実感。
クスリじゃなくて
退行催眠が必要かも。


昨日は。
クリニックを2軒
ハシゴするはずが、
1軒目で予防接種した後に
あえなく挫折。
そうなると。
やっぱり蕎麦チャージしかない。
お気に入りのあの店が
http://www.hamagen.jp/index.html
夜の営業を開始するのを待って
いそいそと駆け込む。


例の分厚い板わさで
「出羽桜」を飲み始めたところへ
60代とおぼしき
男性3人組が登場。
同窓会とやらで
すでに昼の1時から飲んでいたそうで、
全員御機嫌である。
「オレたちねぇ、
 小学校時代からの
 つき合いなんだよぉ」
ほおお。
そりゃめでたい。


この店にはたいてい
混雑時をはずして訪れるため
客は私一人のことが多いのだが、
こういう賑やかさも
たまにはいい。
すっかり出来上がった
オジサマたちが
得々と語ってくれる
日本酒のウンチクも
肴のうち。


2杯目は「越乃景虎」。
同時に鴨汁せいろも頼む。
毎度ながら本当に惚れ惚れするコシだ。
現時点では最愛の蕎麦屋だね。


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さて、そろそろ帰ろうかと
腰を上げようとしたら、
オジサマ連からお声がかり。
「オネエサン、
 せっかくだから
 もう1杯やっていきなさいよぉ」


あらまあ。
そりゃあかたじけない。
お言葉に甘えて。
ありがたく「ばくれん」を頂戴する。
ちょいと口寂しいので、
仕上げ蕎麦の後にもかかわらず、
鳥わさも注文。
乾杯のため、
席をオジサマたちの
テーブルに移動。


あらららら。
こんなに飲むつもりじゃなかったのに。
そうだよアタシャ予防接種の直後なんだよ。
クリニックでもらった説明書にも
「深酒は×」って書いてあるんだよ。
あははあはは。
でも、もういいや。
楽しく飲んじゃった。


以下は店の御主人が
わざわざ自宅から持参して
貸して下さった3冊。
ありがとう。
蕎麦界の心強いナビゲーターが
見つかって幸いです。


そば読本

そば読本