元町メモリー

jazzydays2007-11-11

昨日の日記で紹介した
アメリカン・イタリアンな
レストラン。
現・代表取締役
カンジョーさんは
昔むかーし。
元町裏手で
10人も入れば満席の
ちっちゃなちっちゃな
バーを営んでいた。
その名も「JO's Bar」。
覚えてる人いるかしら。


そのバーは
カンジョーさん、
いっちゃん、
それと
皆からナゼか
「おかあさん」の
愛称で呼ばれていた
ゲイの男性、
3人で切り回していた。
週末の夜ともなれば
カウンター席はすべて埋まり、
座れない客は
フロアで立ち飲みだ。


狭い店内には
ジュークボックスがあり、
私はコインを何度も投入しては、
ヘレン・メリル
「You'd Be So Nice To Come Home To」
を飽きもせず
繰り返し繰り返しかけた。


ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウン

ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウン


あの店に行くと、
居心地がいいせいか、
ついつい酒が進んだ。
ひどく酔っ払っては、
男女かまわず、
誰彼かまわず、
ハグしてはキスしまくり。
ぜんっぜん、
成長しとらんなあ。


その店も消えて幾歳月。
今や。
幾種類もの飲食店を
手広く展開する企業に
大成長。
http://www.americanhouse.co.jp/shop/index.html


「おかあさん」の愛称で
親しまれていたゲイの
男性は昼間は美容師、
夜はバーのスタッフの
二足のわらじを履いていた。


「JO's Bar」を離れた後に
関内はイワキメガネ近くの
雑居ビルに「Misty」という
スナックを構え、
これまたゲイの
おさむさん(玉三郎似!)と
一緒に店を切り盛りしていたが、
ある日突然。
名古屋に男を追いかけに行ったまま
プッツリと姿を消してしまった。


振り返ってみると。
いろんなドラマがあったわね。
こんな記憶が甦ったのも。
先頃。
22年間、
お世話になってた美容師さんが
元町裏手で
たった一人で営んでた店を
とうとうクローズしたから。


彼とは本当に
長いつき合いだったので、
すぐには他の美容院を
探す気になれん。
急に冷たさを増してきた
初冬の風が身にしみる今日この頃。