貝×3!

jazzydays2007-08-22

ちょっと前まで。
人間性と音楽性は別モノ、
どれほど極悪人であろうと
凄味のある演奏を聴けりゃ、
それで「よし」としていた。
だが。
全面撤回します。


歌舞伎や能・狂言界の人々は。
そりゃあもう、
御贔屓筋(=ディープな顧客)を
大事にする。
何てったって。
贔屓(ヒイキ)の贔の字には、
「貝」が3つ。
貝=元々貨幣の役割を果たしていたんである。
http://www.ne.jp/asahi/ssd/calcium/kanji.htm
http://www.kyouiku.nrc.gamagori.aichi.jp/shell/zatsu04.html
己の芸にすすんで
金を払ってくれる上、
場合によっては、
市場開拓までしてくれちゃう強力な後ろ盾。
それが御贔屓筋。


では。
音楽界は、と見ると。
クラシックでは結構、
上記に近い感触があるわね。
ところが。
ロックやジャズだと。
プレイヤー本人が
駆け出しの頃はともかく。
そこそこ名が知れ渡るようになると、
「聴かせてやってる」
という態度の輩を散見する。


もちろん。
謙虚でまっとうな、
人間味あふれる
演奏家はたくさん存在する。
だがな。
中には。
当方が苦労して捻出したカネが
「こんなクソ野郎の
 ギャラに化けるのか!」

と思ったら、
腹立たしくてたまらんヤツもいるぜ!
そりゃ。
どんなに演奏の質がよくたって、
わざわざ聴きに行きたくなくなるわな。


私が Stiff Little Fingers を愛するのは。
楽曲やプレイの灼熱度が第一の魅力であるが。
さらに加えて。
数多い LIVE 録音や動画でも
証明されているように。
リーダーのジェイクが
演奏の合間合間で必ず、
「Thank you!」
「Hanx!」(北アイルランド方言でThanks!の意)
と聴衆に向かって礼を述べる点が素晴らしいのだ。
当たり前と言っちゃ、
当たり前なんだがね。
パンクでありながら。
いや、パンクだからこそ、ね。


画像は胴体だけですが、
恒例(?)自分撮りシリーズ。
言わずと知れたあのバンドの
Tシャツを着たアタクシです。
「Here's keiko Part I」。