キツネの嫁入り。

jazzydays2007-05-15

本日は昭和史上、
一つのメルクマールにして、
我が叔母の誕生日。
彼女、実年齢を聞けば、
誰もが卒倒するほどに若々しい。
当然。
若年層のイケメンにもモテモテだ。
あやかりたいもんである。


さて。
2時間睡眠のところ、
やむなく外出の用件アリ、
不機嫌、不自然、不健康
極みにて電車に乗り、
下車したとたん、雨に降られる。
晴れているのに空からシャワー。
雷(=神鳴り!)ゴロゴロ。
いわゆる狐の嫁入りですな。
が。
ただいまキーボードを打っております
これなるキツネには、
未来永劫、無縁の話にてございます。


こんな日に気力・体力を奮い立たせる栄養剤は、
幻冬舎社長・見城徹による名セリフの数々。
辣腕編集者@角川書店の座を捨てて
ほとんど裸一貫で出版社を興し、
文芸界の立役者にのし上がった
あのケンジョー。
以下、読売新聞日曜版(070513号)より抜粋。


≪会社を始めたころは、朝から晩まで
 作家に手紙を書いていた。
 心血を注いだものだから
 間違いなく届けてくれと、
 ポストに向かって手を合わせた


コレコレ。
痛々しいほど、よっくわかる。
自分で言うのも何だが。
私は私以上に筆マメな人間に
生涯、一度も出会ったことがないからな。


≪人はいつか死ぬ。
 それなら、いい人生だったと思って終わりたい≫


はい。
コレも言わずもがな。
私はもうじき誕生日を迎えるが、
誕生日ってのは、
めでたいと同時に、
人生の終焉へと確実に一歩近づく
セレモニーだから。


≪結局、好きな女性に「すごいね」って
 ほめられたいんだな。
 その時だけは、常に死に向かって
 歩いているという寂しさを忘れることができるんだ≫


あのケンジョーにココまで言わせるって、
どんな女よ。興味がわくね。
と同時に。
男ってぇのは。
いくつになっても本当に
ガキンチョなんだと
つくづくガッカリするわ。
もう一ヶ所。
不肖アタクシの現状に酷似している部分をば。


≪週に2回は通っていた、
 アングラ芝居やコンサートも、
 腰が痛いとか雨が降っているとか
 言ってさぼるようになった。
 面倒な企画や作家にかかわるのも、
 おっくうだった≫


そうなのよ。
正直なところ。
出かけるのが毎回かったるいのよ。
限られた人生、
貴重な金と時間と体力は、
誰のためでもなく、
自分のためだけに使いたい。
それがたまたま仕事(=天職)と
重なった人間は幸いと言うべきか。