棚卸し

jazzydays2007-04-28

最近とみに「恨みがましい」
記述が多いのは、
何十年も沈殿させてきたオリを
棚卸し中ゆえ。
コレをやっとかないと、
前へ進めんからな。
まだまだ行くぜ。
さてと。
ここ数日の情けない経験をいくつか。


1.自動ドアが開かない。
  どうも我が存在が認識されないらしい。
  ビルの入口で立ち往生。
  センサーにどうにか認識させようと、
  何度か立ち位置を変えてみるも敗退。
  別のドアを探して入った。


2.セルフのうどん屋で店を去り際、
  背中に「ありがとうございました」の
  声がかからなかった。
  そんなに忍び足だったのか?>自分
    
やれやれ。
アタシってば、
かくも存在感が稀薄ですかい?
ガックリだね。
おお、そう言えば。
気分悪い過去を思い出したぞ。
けけけけけけけ。
悪趣味だけど書いちゃおう。


それは数年前の春。
よく晴れた日曜日。
場所は都営新宿線森下駅近く。
老舗の蕎麦処K。
ここはグルメガイドや
雑誌にしょっちゅう取り上げられる
超・有名店。
そう。
靴を脱いで店内に入る、
あの店だよ。


確かにうまかった。
混んでいたが、
スタッフの対応もキビキビ気持ちよかった。
肴も蕎麦も量はかなり少なく、
値段も高かったけれど、
「また来たい」と思わせるものがあった。
が。
最後の最後がイカンかった。
私が店を出ようと立ち上がった頃には、
混雑のピークは過ぎており、
店内はガラ空き状態。
愛想のいいスタッフたちも
休憩なのか、姿が見えなくなっていた。


勘定書きを手にレジへ向かう。
接客担当の人間が近くにいないので、
厨房から白衣を着た中年男が
「しょーがねーなあ」
といった顔つきで出てきた。
総計3千円弱。
千円札を3枚差し出した私に
釣り銭が手渡された。
「○○円のお返しです」
「ごちそうさま」と私。
以上。
えっ?
何か言い忘れてねえか!

接客業の基本中の基本をよぉ。
こっちが「ごちそうさま」って言ってんだよ。
おらおらおらおら。
このクソオヤジが。

せっかくの蕎麦と酒の味が
みるみる失われていく。
それまでの楽しかった時間が
みるみる台無しになっていく。
女一人客だからってナメてんじゃねえよ。
蕎麦屋で3千円ってのは、
決して安い値段じゃないだろが。


帰りの車中で、
どんどん腹立たしさが増していく。
家に着く頃には、
我慢できないほどの
ドス黒い怒り
体内で毒ガスをまき散らしていた。
よし。
紙つぶて爆弾といくか。
部屋を引っかき回すと、
上九一色村(!)の絵葉書が
1枚、出てきたではないか。
わはははははははははは。
こりゃあイイ。
そいつに綿々と怒りの念を書き綴って投函。


さよう。
創業百年以上だか何だか知らないが。
森下の自称「老舗」蕎麦処・京金。
お宅だよ、お宅。
蕎麦がうまかったのは認めよう。
しかし、この私が敷居をまたぐことは
金輪際ないぜ。
村上春樹に『パン屋再襲撃』って作品があるけど、
またしても、ここで非難しちゃったから、
いわば『蕎麦屋再襲撃』かしらねえ。
ほーっほっほっほ。


パン屋再襲撃 (文春文庫)

パン屋再襲撃 (文春文庫)


それにしても。
何でウチに上九一色村の葉書が
あったのかは、いまだに謎である。