堀秀彰4@佐和

jazzydays2007-03-15

大森の魔界、
ジャズ酒場「佐和」にて
堀秀彰カルテット。
パーソネルは。
ピアノ、堀秀彰。
ギター、滝野聡。
ベース、中林薫平。
ドラムス、藤井学。


ほりぴょん久々の
リーダーLIVE@熱帯ジャングル、
盛り上がらんワケがない。
店内は一見して、
カタギじゃない(己も含め)、
ヤバげな常連客の
熱気でムンムン。


とりわけ。
アタクシが席を占めた一角は
「怒涛のエール」仲間が
凝縮された異空間。
(ってか、騒々しい客はまとめて
 そこに追いやられた?感も....。)
演奏が佳境に差しかかるたびに、
うりゃああああ!
おっしゃあああ!
そりゃああああ!

と野獣の叫びが店内にコダマする。
格闘技観戦ですか?


堀秀彰のピアノってヤツは。
どうあがいたって、
類型化できん。
そのオリジナリティ、
バラエティに富む演奏能力、
異様なまでに緻密な曲作りの才。


滝野氏のギターは涼しいのに熱い。
淡々と弾いてるようでいて、
心の奥底でチロチロ燃える情念が
垣間見えるような。
そして。
藤井・中林の強力リズム隊が
繰り出すパワフルな脈動は、
ゴリンゴリン、
ズンズン、
ギコグコ、

下半身を猛撃してくれる。


最近めっきり涙腺が
弱くなっちまったのか。
先日のDIVEZ@鎌倉に引き続き、
若手ミュージシャンの
まぶしくキラめく演奏を聴いてると、
ついつい泣けちゃうんだよな。
今宵は。
ほりぴょんが心底敬愛する
故・ケニー・カークランドに捧げた
オリジナル・ナンバー、
「The Words of Mr. Kenny K.」を
聴いてる時に、その瞬間が訪れた。


ああ。
キミの前には、
私の残りわずかな手持ち分よりも、
ずっとずっと長いレールが敷かれてる。
ビシバシ疾走したまえ。
もっともっと輝きたまえ。

キミが望むなら、
私の短いレールを切り売り
してやってもいいぜ。
(そりゃあ惜しいけどよ。)


店に向かう途上は、
肩も背中も腰も
バキンバキンで、
車中、うたた寝しちゃうくらい
テンションが低かったんだが。
イイ演奏を聴いて、
またもや「浮上」しましたわ。
画像は恒例、食品サンプル・シリーズ。
名づけて「浮き茶漬け」。