昨日、古尾谷雅人のことを
書いたら、
彼が若き頃の代表作
『スローなブギにしてくれ』を
懐かしく思い出した。
音楽は南佳孝。
歌詞がせつなくて泣けるね。
≪Want you,
俺の肩を抱きしめてくれ
生き急いだ男の夢を哀れんで
(中略)
人生はゲーム
誰もが自分を愛しているだけの
悲しいゲームさ
Want you,
弱いとこを見せちまったね
強いジンのせいさ
お前が欲しい --- ≫
- 出版社/メーカー: パイオニアLDC
- 発売日: 2001/04/25
- メディア: DVD
- クリック: 55回
- この商品を含むブログ (26件) を見る
原作は片岡義男。
昔々、赤い背表紙の角○文庫を
ほとんど全部持ってたもんだ。
淡々とシチュエーションのみ語られる短編もあれば、
ドキッ、ゾクッとする
ハードボイルドな作品もあり。
タイトルの素晴らしさは今でも語り草よ。
『味噌汁は朝のブルース』
『人生は野菜スープ』
『ドライ・マティーニが口をきく』
『ラジオが泣いた夜』
なんてさ。
現在では商店街写真家として愛好しとります。
作品集は以下を含めて多数。
- 作者: 片岡義男
- 出版社/メーカー: 朝日出版社
- 発売日: 2000/12/01
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (10件) を見る
- 作者: 片岡義男
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2001/05
- メディア: 文庫
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (8件) を見る
- 作者: 片岡義男
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2003/11
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (8件) を見る
ショーウィンドウの食品サンプル、
マネキン、看板、アスファルト.....。
かつて、あれほど「おしゃれ」な
小説群を世に送り出し続けていた作家の、
意外な一面に当初は驚き、
同時に我が嗜好と極めてよく似た方向性を
認めて、大きな喜びを覚えたものである。
惜しくも現在絶版の
『東京のクリームソーダ』(1998,光琳社)は、
東京中のレストランや喫茶店の
ショーウィンドウにおける
食品サンプル群から、
クリームソーダに焦点を当てて
撮り続けた一種、異様&マニアックな作品集で、
私の大好きな一冊だ。
画像は片岡氏による一枚。
ベッピンさんでしょ。