アンチ・バラード

先日、大森の魔界=ジャズ酒場"佐和"にて
御一緒したY太郎さんが、
素晴らしいセリフを口にした。
「クラシックやジャズやロックは単なるジャンルだけど、
パンクってのは精神なんですよ。」
うおお。けだし名言!
全くもって同感。


で。パンクな精神の持ち主と自認するアタクシ。
バラードが嫌いである。
元々、人一倍、短気だから、
だらだらスローな曲は我慢できないんだよ。
とりわけ。
女の名がタイトルだったり、
女の名を歌詞で連呼するラブ・バラードの類。
なまじ名曲だったりすると、いっそうマズイ。
曲を作ったヤツと、その曲を捧げられた女との
関係がポシャッた後、当人も聴く側も
こっぱずかしくて仕方ないじゃん。


交響曲の緩徐楽章も苦手。
あの人類最高峰の名宝、
ベートーヴェンの第九でさえ。
しみじみ聴いていられるのは、
ブラームスくらいかな。
当然。レゲエみたいな
「ゆるゆる」なジャンルもダメ。
精神がビシバシ引きしまる、
ソリッドでタイトな音楽でないと。


そうよ。
オトナゲないのよ。
こらえ性がないのよ。
成熟とは無縁な無粋な輩、と
笑わば笑え。
このまんま、後半生もブッチ切ります。