Lupintic Five 第二弾

今年4月にアルバム・デビューした
大野雄二&Lupintic Five(ルパンティック・ファイブ)の
2作目が早くもお目見え。
これは本日TV放映された
毎年恒例のアニメ・スペシャル、
ルパン三世〜セブンデイズ・ラプソディ』の
サントラ盤でもある。


ルパン三世テレビスペシャル「セブンデイズ・ラプソディ」オリジナル・サウンドトラック「SEVEN DAYS RHAPSODY」

ルパン三世テレビスペシャル「セブンデイズ・ラプソディ」オリジナル・サウンドトラック「SEVEN DAYS RHAPSODY」


パーソネルは。
ピアノ&フェンダー・ローズ、大野雄二。
トランペット、松島啓之(まつしま・けいじ)。
テナー&ソプラノサックス、鈴木央紹(すずき・ひさつぐ)。
エレキギター、和泉聡志。
ベース、俵山昌之。
ドラムス、江藤良人(えとう・よしひと)。


メンバー一人一人の顔が見える録音。
そして、過去の大野雄二トリオ作品には存在しなかった
圧倒的なLIVE感にあふれる一枚。
とりわけ、ドラマー江藤氏の強烈な存在感といったら!
んもう、全編にわたって、
エト〜〜〜〜〜〜ッ!
超重量級サウンドがビシバシ響きまくり。
最近、マイお気に入り王子に加わったばかりの
鈴木氏もスタジオ録音とは思えぬ
生命力・躍動感に満ち満ちた吹きっぷり。
惚れ惚れするわあ、君たち。


が。エンディング・テーマは正直、いただけない。
気づいた人は気づいたでしょ。
80年代英国を風靡した、
かのニューロマンティック・ブームの
立役者的バンド、Spandau Ballet のヒット曲、
"True" にメロディーがソックリなのは御愛嬌としても。
曲と歌詞のどっちが先にできたのか知らんが、
英語も日本語も、とにかく言葉のノリが悪い。
というより、おかしい。
間違ってる。


加藤ミリヤとかいう歌手、
下手じゃないのはわかるけど、
息継ぎの箇所がてんでダメ。
発音も不明瞭で、印刷された歌詞を見ないと、
何と言ってるのかわからん。
でもって。
英語がネイティブじゃない私にだって、
「stay」という単語のイントネーションとメロディーが
チグハグなのが明らかなんだから、
母国語とする人間が耳にしたら、
きっと笑うだろうよ。


このルパン・シリーズは
毎年、エンディング・テーマを女に歌わせるのが
恒例となってるらしいが、
ハッキリ言って歌モノは要らねえ。
願わくば、純粋に Lupintic Five というバンドの
インスト・アルバムとして出して欲しかった。
しかし、上記の歌以外はどれも
和製ジャズの粋と呼ぶべき佳曲揃い。
年末のLIVEが早くも待ち遠しいぜ。