- 作者: 葉石かおり
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- 作者: 葉石かおり
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風潮があるようだが(私も何冊か、その類の本を読んだし、
提唱者の早世は惜しむものの)、
そんなもん、 と〜〜〜〜っくの昔からやっとるわい!!!!
一人旅、一人酒、一人蕎麦(含立ち食い)、一人観劇、
その他もろもろ、もろもろ。
理由は同好の士がいないこと。これにつきる。
クラシック音楽の殿堂サントリーホールには
おそらく100回以上足を運んでいるはずだが、
そこで友達ができたためしがない。
ところが、である。
ショバをジャズクラブに変えたとたん、
あれよあれよと言う間に、
友人・知人のネットワークが広がっていくではないか。
演奏空間の収容キャパの適度な小ささが幸いした模様。
ありがたいことに、自宅にいるのと同様に
くつろげる空間(=店)もいくつか確保できた。
が、しかし。
マーラーの9番の最終楽章を聴くには、
やっぱり2000人収容のホールのS席じゃないとダメ。
そこで、自分以外の聴衆(例えば何の変哲もない
サラリーマン風のメガネ男)が共に
涙しているのを目撃して、感動が2倍3倍どころか
十倍にも達するのを経験しているからなぁ。
- アーティスト: ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団,マーラー,テンシュテット(クラウス)
- 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
- 発売日: 1998/03/11
- メディア: CD
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ものすごく乱暴にくくってしまうと、
クラシック音楽は天上界(=ミューズ)との交流、
ジャズ(=ロックも含む)は人間界の生命力の発露、
という感じがするのである。
後者に神を感応するアーティストがいようとも。
どっちが、より優れているというワケではない。
いずれも、私には必要不可欠。
ただ、今現在の自分がこの世を「生き延びる」には、
生で聴くジャズが欠くべからざる存在であるのは確か。
そこには、聴衆同士の、そして聴衆と演者との
ダイレクトな交流が存在する。
それこそが、どんな抗鬱剤や安定剤よりも
はるかに「効く」投薬であったりするのだ。