戦後凝縮ゴジラ

jazzydays2016-08-10

ものすんごく
ひっさしぶりに
映画館へと赴いた。
目当ては「シン・ゴジラ」。
今回がIMAX初体験。
いや別に。
取り立ててゴジラ・シリーズの
ファンでもないんす。
単に。
近所がロケ地に
使われたってんで、
地元愛からの鑑賞。
が。
なかなか考えさせられたわい。


戦後70有余年。
いまだ国の存亡を自力で
「決められない」日本を
実によく風刺しえている。
ゴジラとは。
日本民族における
土着的無意識の闇。
長らく抑えに抑え続けてきた
それがついに噴出顕現した
象徴とも受け取れる。


幾多の苛烈な攻撃にも
ビクともせぬ執拗さに
昨今の隣国を重ねる
向きもあろう。
本作では防衛大臣
女性(余貴美子)が演じており、
奇しくも現実の日本と
リンクしている。


主人公の内閣官房副長官
(長谷川博己)は少々若すぎ
&カッコよすぎではあるが、
野心と実直さのバランスが絶妙。
一方。
作品に花を添えたつもり(?)の
米政府高官(石原さとみ)は
演技が浅薄で
単なる「にぎやかし」の
域を出ない。


我が地元はと言えば、
ほんのチラリと
登場しただけだったが、
そんでもしっかり地名が
字幕で紹介され、
立派な世界デビューだす。
うひ。
あ、そうそう。
都内ロケでは
知る人ぞ知る
龍マニアの聖地、
品川神社も出てくるよ。


しっかし。
IMAX上映は確かに
臨場感満点だったけど、
レディースデー割引も
きかず2,300円ってば高いわ。
観賞後は映画館近くの
蕎麦処にて鴨せいろ。
とうに昼時を過ぎてんのに、
どっこもかしこも混んでること。
ササッとたぐりこんで、
ササッと退散。
明日は山の日だって?
せいぜい家にこもるとしよう。