カミvsゴッド

jazzydays2016-05-05

何とも歯がゆい対談を読んだ。
科学vs宗教ってか、
動物生態学vsキリスト教神学。
常々疑問だったのだ。
佐藤優ほどの知性が
(個人的には別に好きじゃないが)
何でまた切支丹なんだ、と。
まあ。
天に座する白髭の
爺さん=神ではない。
大工の息子イエスは類まれな
イデオローグかつヒーラー
だったかもしれないが、
断じて処女から
産まれたのではないよな。
とりあえず。
人格神は切支丹の忌避する
偶像崇拝につながるので
神学上は一般的でない、
というのはわかりやした。



思うに。
「神」という訳語が
よろしくないのだろう。
日本のカミ(カミガミ)と
ゴッドは歴然と違う。
不肖キツネはアニミズム
立場であり(広義の汎神論)、
こと一神教に対しては
無神論に近い心情になる。


とりわけ。
切支丹とは全く相容れない。
根っこは前に何度か記した
ガキンチョの頃の
トラウマにあるんだけどな。
パワーが一ヶ所に
集約された「神」と
森羅万象に
拡散された「神々」との相違。
この対談本は
スッキリした読後感を
与えてはくれないが、
高度の知性をも蝕む
宗教の毒気を
教えてくれるのは確かである。