何とも歯がゆい対談を読んだ。
科学vs宗教ってか、
動物生態学vsキリスト教神学。
常々疑問だったのだ。
佐藤優ほどの知性が
(個人的には別に好きじゃないが)
何でまた切支丹なんだ、と。
まあ。
天に座する白髭の
爺さん=神ではない。
大工の息子イエスは類まれな
イデオローグかつヒーラー
だったかもしれないが、
断じて処女から
産まれたのではないよな。
とりあえず。
人格神は切支丹の忌避する
偶像崇拝につながるので
神学上は一般的でない、
というのはわかりやした。
佐藤優さん、神は本当に存在するのですか? 宗教と科学のガチンコ対談
- 作者: 竹内久美子,佐藤優
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2016/03/12
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (5件) を見る
思うに。
「神」という訳語が
よろしくないのだろう。
日本のカミ(カミガミ)と
ゴッドは歴然と違う。
不肖キツネはアニミズムの
立場であり(広義の汎神論)、
こと一神教に対しては
無神論に近い心情になる。
とりわけ。
切支丹とは全く相容れない。
根っこは前に何度か記した
ガキンチョの頃の
トラウマにあるんだけどな。
パワーが一ヶ所に
集約された「神」と
森羅万象に
拡散された「神々」との相違。
この対談本は
スッキリした読後感を
与えてはくれないが、
高度の知性をも蝕む
宗教の毒気を
教えてくれるのは確かである。