龍土軒&賢崇寺参り

jazzydays2013-07-03

夏越大祓の前日。
念願の龍土軒にて昼食。
帝都東京はもとより
我が国でも最古参クラスの
仏蘭西料理店である。
さぞや敷居が高かろう、
と思いきや。
シェフ夫妻による
その圧倒的なホスピタリティは
まるで長年会っていなかった
親類縁者との再会を思わせる
温かさにあふれていた。


創業西暦1900年。
明治以来数多くの文人
政治家に愛されてきたのみならず。
何よりも(ワシにとって)ココは
かの二・ニ六青年将校らが
夜な夜な集っては
決起のプランを練っていた店なのだった。


昭和維新の朝(あした)―二・二六事件と軍師・齋藤瀏

昭和維新の朝(あした)―二・二六事件と軍師・齋藤瀏


バブリーな勘違い野郎は
まず訪れんだろうし、
店自体が客を選ぶ
(そんな気配はみじんもないにせよ)
店であるのは間違いない。



冷製コンソメはジェル状。カリフラワーのクリーム添え。


それゆえ。
知る人ぞ知る名店であり、
間違っても行列ができたり、
数ヶ月先まで予約が取れないなどと
いった事態が起きようはずもない(と願う)。



スズキのポワレ。ご飯にも合いそう。


デザートとコーヒーの後は
御主人が秘蔵の掛け軸を披露下さり、
一同、感極まるの巻。
写真を撮らせてはいただいたが、
残念ながらココに公表はできません。



ワインはマコン・ヴィラージュを選択。
超がつくほど歴史ある名店なのだが、
価格設定は大変良心的。
某ボッタクリ "フレンチ" が
どれほど背伸びしても
到達できないであろう格と矜持。
そして。
繰り返すが、
そのホスピタリティのキメ細やかさ。
近々必ず再訪しよう、
との決意を胸に我ら
鎮魂行脚隊(い、いつの間に結成?)が
向かったのは青年将校らが眠る賢崇寺。



麻布十番の駅から数分。


フミさん、
クリコとナオシに会えたよ。
イソベとニシダとキタ先生は
ちょい離れたところにいるけどね、
ともかくワシら
貴女の盟友に挨拶できたよ。



直会は商店街の蕎麦処にて。
行脚隊メンバーの
出身地の地酒がメニューに
あったのだが、
あいにく品切れ。
おそらく。
賢崇寺の二十二士が
飲んじゃったんだわね。
墓石にかけた水の
乾きっぷりったら
なかったもん。
彼らよっぽどノドが
乾いてたんざんしょ。
今度は線香と酒持って
お参りするね。
一緒に飲もうぞ憂国の志士たち。