アゴタ・クリストフ逝く。
私的な思い入れを極力排し、
非情なまでに淡々と綴られた
彼女の作品群。
三部作の主人公らを
称して「新・恐るべき子供たち」
という形容を思い浮かべた人も
少なくなかろう。
しかし。
コクトーの世界にあって
クリストフの世界に
圧倒的に欠落していたのは
叙情性であった。
ハードボイルドって言葉は
何もタフガイだけに
許されてんじゃねーのよ。
享年75歳。
合掌。
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さて。
ここで時間は2月末へとさかのぼる。
場所は玉川大師。
メンバーはスミカ・ヨシコ・そして私。
ここには真っ暗闇の中を
手探りで進む地下霊場がある。
ヨシコに誘われるまで
小洒落たニコタマに
このような異世界が存在するとは
全く知らなんだわ。
視界ゼロの中、
すべらかな壁を両手に感じつつ
そろりそろりと前進するさまは
まさに胎内回帰。
http://seimei.blog16.fc2.com/blog-entry-445.html
あれから半年弱。
その間に日本国は
何と多くの試練に
見舞われたことか。
改めて冥界下りの必要性(?)を
感じたワシらは
(死と再生の儀式じゃ)
再び同じメンバーにて
こたびは大船・田谷の洞窟へと
参ったのであった。
http://b-spot.seesaa.net/article/14610397.html
玉川大師の地下霊場が
母なるエネルギー、
包み込む女性性を
感じさせるとしたら。
田谷の洞窟は
父なるエネルギー、
ストイックな男性性を
感じさせる。
直会(なおらえ)は
鎌倉芸術館近くの老舗蕎麦処。
まるで誰かの家に
お邪魔して茶の間で
くつろいでるような
気分になれますのよ。