冥界下りシスターズ

jazzydays2011-08-01

アゴタ・クリストフ逝く。
私的な思い入れを極力排し、
非情なまでに淡々と綴られた
彼女の作品群。
三部作の主人公らを
称して「新・恐るべき子供たち
という形容を思い浮かべた人も
少なくなかろう。
しかし。
コクトーの世界にあって
クリストフの世界に
圧倒的に欠落していたのは
叙情性であった。
ハードボイルドって言葉は
何もタフガイだけに
許されてんじゃねーのよ。
享年75歳。
合掌。


悪童日記 (ハヤカワepi文庫)

悪童日記 (ハヤカワepi文庫)


ふたりの証拠 (ハヤカワepi文庫)

ふたりの証拠 (ハヤカワepi文庫)


第三の嘘 (ハヤカワepi文庫)

第三の嘘 (ハヤカワepi文庫)


恐るべき子供たち (光文社古典新訳文庫)

恐るべき子供たち (光文社古典新訳文庫)


さて。
ここで時間は2月末へとさかのぼる。
場所は玉川大師。
メンバーはスミカ・ヨシコ・そして私。
ここには真っ暗闇の中を
手探りで進む地下霊場がある。



ヨシコに誘われるまで
小洒落たニコタマ
このような異世界が存在するとは
全く知らなんだわ。
視界ゼロの中、
すべらかな壁を両手に感じつつ
そろりそろりと前進するさまは
まさに胎内回帰。
http://seimei.blog16.fc2.com/blog-entry-445.html



わんこたち!


あれから半年弱。
その間に日本国は
何と多くの試練に
見舞われたことか。
改めて冥界下りの必要性(?)を
感じたワシらは
(死と再生の儀式じゃ)
再び同じメンバーにて
こたびは大船・田谷の洞窟へと
参ったのであった。
http://b-spot.seesaa.net/article/14610397.html



玉川大師の地下霊場
母なるエネルギー、
包み込む女性性を
感じさせるとしたら。
田谷の洞窟は
父なるエネルギー、
ストイックな男性性を
感じさせる。



入った瞬間ひんやり。奥は夏でも息が白い。


直会(なおらえ)は
鎌倉芸術館近くの老舗蕎麦処。
まるで誰かの家に
お邪魔して茶の間で
くつろいでるような
気分になれますのよ。