It’s too late, baby

jazzydays2010-09-27

我が国の茶番民主党代表選と
比べたくはないが。
つい先頃行われた
英国野党第一党労働党
代表選も結局は
「取り返しがつかない」
後味の悪さを残して閉幕。


13年ぶりの下野後、
初めての代表選。
デイヴィッド・ミリバンド(前外相)、
エド・ミリバンド(前エネルギー相)、
両名による兄弟対決を
エドが制したのは周知の通り。


私は最初っから
兄のデイヴィッドびいき。
年齢・経験・人格・カリスマ性
(もっちろんルックスもだ)、
いずれも弟エドより
はるかに抜きん出ている。
これは単なるヒイキ目ではなく、
選挙戦初盤は圧倒的多数が
彼の勝利を確信していた。


ところが、だ。
フタを開けてみたら。
議員票では上回る兄を
労組票で弟が大きく上回り、
まさかの逆転勝ち。
中道左派のデイヴィッドに対し、
「Red Ed」とのニックネームを持つ
バリバリ左派のエド
ワーキングクラス最前線には
ウケが良かったってことだな。


党員やサポーター票で
競り勝った
どこぞの党代表みたい?
結果だけ見りゃあ
そうかもしれんが。
まあ二人の演説ぶりを見てくれよ。


まずはエドの就任演説から。
本国でもカツゼツの悪さには
定評(?)ある彼だが、
うっかり感動してしまう
出来の良さである。
http://goo.gl/nDhb


しかし!
本日、労働党大会における
デイヴィッド一世一代の
名演説により、
労働党支持者の間には
どうにもやるせない
「覆水盆に返らず」感が広がった。
たまたまTwitter
放映を知り、
リアルタイムで見ていた私も
深い感動と絶望が
ないまぜになった
複雑な気分に襲われた。


現時点では一部分の動画しか
見つからないのが残念だが。
弟とは「格」が違うことが
よっくわかると思う。
後日ぜひフルバージョンの
演説を見て欲しい。
http://goo.gl/yAPx


議員票ってのは
政治のプロが投じるワケよ。
市民目線の要求や願望も
そりゃあ大事かもしれないが。
選挙で誰かに一票を投じる際は
国の未来を見すえる視点が
なくっちゃいけねえよ。


ズバリ言って。
5年後の総選挙で
エドがキャメロン政権に
打ち勝って首相になれるとは
到底 思えない。
悲しいかな「器」じゃないのよね。
でももう遅い。


Tapestry (Legacy Edition)

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