小杉敏4@ダフネ

この半月あまり。
ロクでもない夢ばかり
見てる気がするんだが。
電話やメールの着信音で
起こされると、
内容をキレイサッパリ
忘れちまう。


それでも。
必ず強烈な不安感が
残ってる。
心臓がギューッと
引き絞られるように
脈打ってる。
無意識に歯をギリギリ
食いしばってる。


寝覚めの悪い内容には
違いあるまい。
心のどっかで
「フタをしたい」
「思い出すまい」
と拒否するメカニズムが
働いてるんだろう。
枕の下から
ソラナックス
引っぱり出し、
ガリガリ噛み砕く。


一昨晩は。
鎌倉ダフネにて
ベーシスト小杉敏
率いるカルテットを聴く。
パーソネルは。
ベース、小杉敏。
トランペット、岡崎好朗(おかざき・よしろう)。
ピアノ、元岡一英。
ドラムス、江藤良人(えとう・よしひと)。


どういう組み合わせだよ。
もちろん初顔合わせだよ。
4人のうち3人がスキンヘッドだよ。
生み出された錬金術は。
スゲかった!の一言だよ。
オーセンティック。
これぞハードバップ
これぞリアル・ジャズ。



ダフネの正式名称は
「Jazz Club DAPHNE」。
その名の通り。
これ以上はない、と
心の底から思えた
「ジャズクラブ」な一夜。


何と言っても。
聴衆がよかった。
絶妙なタイミングで
客席からエールが飛ぶ。
拍手が沸き起こる。
そうよ。
この私が浮かないのよ!


食器の音も。
紫煙も。
スタッフの控えめで
的確な所作も。
店内のすべてが
理想的な小道具となっていた。


今回がダフネ初登場の
岡崎好朗は3年半の
滞米生活から帰国したばかり。
彼をナマで聴くのは
実に4年ぶりだ。
あらためて。
素晴らしいトランペッターだと再確認。



ひっさびさに。
モノホンのジャズを
聴いた気がするぜ。
店のママもスタッフも
大納得の一夜。
最後は思わず
スタンディング・オベーション
マジックだったよな確かに。




的矢カキのグラタン。
ダフネでこれを食べると季節の移ろいを実感。


恒例節酒レポート。
昨日の摂取量=ビール中瓶2本。
本日の摂取量=ゼロ。
いいんでないの。



フジックス