疾風怒濤!プロムナード

jazzydays2008-10-13

昨日の続き。
毎年恒例、
横浜ジャズプロムナード
週末2日間にわたって
繰り広げられるのだが。
本年は日曜のみ参戦。


昨日のエッセンスを
まとめるとだな。
真っ昼間っから
坂本竜馬・前のめり」突撃、
演奏者に叱咤激励のちホロ酔い、
のち戦線離脱、のち再度参戦、
ヘッドバンギングしまくり、の
どうしようもない1日でした。
以上。
ってなワケにもいかんので。
一応、徘徊記録を
残しておくとすっか。


最初のステージは
ランドマークホール。
もはや。
私にとって
なくてはならぬ存在に
のし上がった(=のさばった)
キ●ガイ集団。
その名も。
a.t.m.(abnormal talking machine)。


わざわざ言われなくっても。
アンタらが
アブノーマルだってのは
よっくわかってるよ。
パーソネルは。
ドラムス、
江藤良人(えとう・よしひと)。
テナーサックス&キーボード、
佐藤帆(さとう・はん)。
エレキ、
和泉聡志。
ベース、
安東昇。


小ギレイなホール(うぷぷ)に
ヤツらが登場するなり、
思わず笑っちまう。
ええもう。
雰囲気に思いっきり
そぐわないケダモノの
雄叫びを目いっぱい
味わわせてもらったよ。


「謎のインド人」な
いでたちの佐藤帆。
この男は
オンステージでも。
オフステージでも。
道端を歩いてても。
どこにいても。
佐藤帆なんである。


勢い余って
何度も音をハズシつつ、
ひたすらに
佐藤帆な演奏を
ブチかましてくれました。
えっ?
何だかワケわからん?
そんなアナタは。
まずコレを聴け。↓
http://d.hatena.ne.jp/jazzydays/20060706


「体調が悪いほど演奏がイイ!」
が昨今のキャッチフレーズ(?)
である和泉聡志。
残念ながら
その「イズミ神話」、
今回は更新されなかった。
2曲目までは
ヤツらしい
ハジケたプレイを
堪能できたんだがな。
まあ。
長い目で見てやりましょう。
途中離脱したくなったら
タオル投げますんで。


静かなる狂気(=凶器)、
安東昇。
この日はコンディションが
完全とは言えぬ
イズミを補って余りある
壮絶演奏。
ウッドベース
ココまでロックできる男ってのも
そうそういないぜ。


そして御存知、
江藤良人は今回も
絶倫・絶好調。
振り返れば。
彼が二十代の頃から
さんっざん聴いてきてるのに。
何ゆえ。
飽きないのか。
やたらめったら
引出しが多い。
手数が多い。
が。
決して下品にならぬ。
ビート。
ダイナミズム。
歌心。

すべてにおいて
傑出したドラマーである。


その後、
みなとみらいホールへ移動。
目的はFEJEこと
Far East Jazz Ensemble。
パーソネルは。
ベース、
安ヵ川大樹(やすかがわ・だいき)。
トランペット、
佐々木史郎
トランペット、
松島啓之(まつしま・けいじ)。
アルトサックス、
近藤和彦
テナーサックス、
小島修。
テナーサックス、
浜崎航(はまさき・わたる)。
トロンボーン
片岡雄三。
ピアノ、
堀秀彰。
ドラムス、
大坂昌彦


とまあ。
超豪華な顔ぶれなんであるが。
怪獣が火炎の中で
のたうち回るような
a.t.m.の直後に
クラシックの殿堂で
聴くプチオケは
相当おとなしめの響き。



せっかくこれだけの
メンツを揃えたからにゃあ、
もう少し破れかぶれの
音を聴きたいもんだ。
などと願っちまうのは
不肖アタクシだけですかい。
確かに。
各自、好き放題やらせたら
「アンサンブル」とは
呼べなくなるかもしれんが。


途中入場したせいで
1時間弱しか聴けなかったが、
マイ寵愛プレイヤーである
"ほりぴょん" こと堀秀彰、
"ワタリーノ" こと浜崎航の
躍動感あふれるソロを
耳にできたのは幸い。


終演後、
ホールの階段で
ワタリーノにバッタリ。
彼とは何でこうも
不思議な遭遇が多いんざんしょ。


連休中とあって
ゲロ混みのMM地区は
心身に非常(=非情)な負担。
逃げるように
ドックヤードガーデンに潜入。
以下、ブレイク中の画像。



まぐろとアボカドのタルタル仕立て。
大変美味につき2度オーダー。



ポテトのチーズ焼き。
単純明快。まんまのお味。


ブレイク後、
やむにやまれぬ事情により
一時的に戦線離脱。
あれも聴きたい、
これも聴きたい、
と予定してたんだがなぁ。
1時間ほどMM地区の某所に潜伏し、
タクシーで戦線復帰。
目指すは。
関内 Jazz Is。
この日、初めての小箱。
思うに。
ジャズってえのは。
ホールで聴くもんじゃないね。


さて。
輝かしい「トリ」は。
泣く子も黙る
寝た子も起きる、
あの竹内直!

率いるカルテット。
パーソネルは。
テナーサックス、
竹内直(たけうち・なお)。
ピアノ、
清水絵理子。
ベース、
井上陽介
ドラムス、
江藤良人(えとう・よしひと)。


おそらく。
この夜のことは一生忘れんだろう。
それほどに。
完全燃焼していた。
バンドも。
私も。
超満員の店内で
2時間立ちっぱなし。
なのに。
全く疲れを覚えなかった。
むしろ。
むせ返るような、
あふれ返るような
パワーを受け取った。



このカルテット史上、
私にとっては
今回が最高だった、と
断言できる。
1st set の途中。
何を思ったか。
竹内直が両手を広げ、
客席に向けて
ハンドパワーを
送ってくるんだぜ!


やっぱり。
この男は人間じゃない。
来たよ来たよビリビリと。
サイキックな振動が。
直さん。
アンタ宗教家?
霊能者?
ヒーラー?
いやもう。
何でもかまわん。
渾身のイナバウアー(?)
のけぞりプレイを
次から次へと浴びせられ、
立ったまま
ただただ、
号泣ヘッドバンギング
するほかない。


宇宙開闢の瞬間に
立ち会ったかのごとき(大げさ)
「こきりこ節」。
店内大合唱。
室温が上がる上がる。
アンコールは
私が愛してやまぬ
直オリジナル、
「Thompkins Square Park Serenade」。
今年一番デカイ
プレゼントを
もらった気がするよ。
間違いなく
一生モノの夜だった。


ラプチャー

ラプチャー


本日の節酒レポート。
摂取量 ↓
缶チューハイ350ml×2。
休肝できませんでした。はい。