大野雄二トリオ+1@ダフネ

jazzydays2008-07-13

先日。
図らずも
観音さんに呼ばれて
お参りしたことを書いた。
http://d.hatena.ne.jp/jazzydays/20080711
後で判明したのだが。
何と。
その日(=7月10日)は
奇しくも。
観音様の御縁日にあたる
「四万六千日」であった。


7月10日に
観音参りをすれば、
四万六千日分の
功徳があるんだと!
うおおおおおお。
どうだい。
この見事なまでの
呼ばれっぷり。
誰かホメてくれ。


てなワケで。
我が魂を呼ばぬ場所、
呼ばぬ人間の元へは
わざわざ出向きませんよ。
エネルギーの浪費は
もうこりごり。
現在の私は。
与える一方の時期を過ぎ、
与えてもらう時期なんでね。


昨晩は。
怒涛通院daysの
疲れが出たのか、
唐突に「激鬱」モード襲来。
髪も洗った。
乾かした。
化粧もした。
服も着替えた。
なのに。


いきなり。
「出かけたくない」気分。
だが。
しかし。
待てよ。
おい。

今夜は。
隔月の大野トリオ+1@ダフネじゃねえか!


たとえ。
1st set で
リタイヤすることになろうとも。
行かねば。
あの音色を聴けば。
スタッフや常連さんたちに会えば。
きっと元気になれるはず。


で。
力をふるい起こし。
歩いたわよ駅へ。
乗ったわよ電車。
カラダだるだる。
アタマぼんやり。
息も絶え絶え。
結果。
大正解であった。
無事、2nd set まで
聴き通すことができた。
ありがとな。


パーソネルは。
ピアノ、大野雄二。
ベース、俵山昌之。
パーカッション、横山達治
ドラムス、江藤良人(えとう・よしひと)。


曲目?
んなもん書いたって
しょーがねーだろ。
大野LIVEの折は。
メモも取れん。
写真も撮れん。
それが基本。
なぜって。
あの命がけ、
再現不能
一期一会の演奏を
目の当たりにしたら。
こっちも
命がけで聴かなきゃ、
って気にさせられるんだよ。


圧巻!
エト〜のドラムソロは
背筋に戦慄が走るほどの凄味。
単なるリズム楽器の枠を
大きくはみ出し、
メロディーが聴こえてくる。
終演後。
それを彼に伝えたらば。
「今さらナニを...」と
照れ笑いしていたが。
その「今さら」こそが
大事なんだよ。


アタシゃねえ。
惰性で聴きに来てんじゃないよ。
いつもいつも
新鮮な驚きがあるから
少々無理したって
来るんだよ。


ふだんは
冷静沈着・寡黙を
絵に描いたような
俵山昌之が昨夜は
完全崩壊。
どどどどどーしちゃったんでしょ。
エレベ演奏時に壊れたのは
何度か目撃してるけど。
ウッドベース
ココまで壊れきったのは
初めて見たかもな。
「たまにはねっ。
 塩田くん(=塩田哲嗣)に
 なっちゃいました〜」(本人談)。


とにかく。
メンバー
一人一人が
全身全霊で生み出す
すさまじい
グルーブが
店内に轟きわたり。
地鳴り、
ならぬ
ハコ鳴り
起きていた。
あらためて
言うまでもないことだが。
音楽とは。
祭祀である。
比類なき。


そして。
やっぱりね。
ダフネだと
魔法が起きるのさ。
演奏とがっぷり
四つに組もうと
手ぐすね引いて待ってる
熱い(時に熱すぎるほどの)客席。
店の空気感が
他とは違うんだろ。
もちろん。
ココには毎回
魔女(=私だ!)が
いるもんな。
な?


画像は秘蔵、
食品サンプル・シリーズより。
昨晩の
イカロリー、
ハイテンションな
演奏を料理にたとえると
こんな感じ。
題して
「カツトマトグラタン」。
世の中には
不思議なレシピを
考えつく人がいるもんだわ。