鈴木道子4→プチ修学旅行

jazzydays2008-05-29

3日連続の鎌倉。
月曜の夜は。
今年に入って初めて(!)
鈴木道子の歌声を聴く。
場所はもちろんダフネだ。
パーソネルは。
ヴォーカル、鈴木道子。
ピアノ、吉田桂一。
ベース、佐々木悌二。
ドラムス、村田憲一郎。


過去に何度も何度も
繰り返し聴いてきた
ナンバーの数々が、
全く別の曲のように
新鮮なアレンジで
迫ってくる。
道子の唱法に
マンネリズムは無縁。

ディープな存在感。
圧倒的な説得力。
お約束通り。
泣かされた。


とりわけ。
「Good Morning Heartache」は
グッとしみたね。
http://www.lyricsfreak.com/b/billie+holiday/good+morning+heartache_20017791.html
誰だって。
そんな気分で
朝を迎えたいワケないんだよ。
それなりに誠意を
注いできた相手に
見切りをつけるってのは、
うら哀しい行為なんだよ。


でもな。
自分の価値をキチンと
理解&評価する人間だけを
相手にしないと
つぶれちまう。


この曲にインスパイアされて
弱冠18歳だった
フランソワーズ・サガン
書いたデビュー作が
悲しみよこんにちは」である。


悲しみよこんにちは (新潮文庫)

悲しみよこんにちは (新潮文庫)


ステージ最後の最後で
みっちょんに
歌ってもらった。
「Happy Birthday 不良熟女〜♪」
ぎゃはははははははは。
そのバージョンは初めてだ。
ありがとう。



ダフネのスタッフとグラッパで乾杯。


翌火曜日は。
鎌倉の叔父・叔母と昼食。
京風を下地にした
創作料理の店。
http://kamakura.cocolog-nifty.com/raku/2006/04/post_5e47.html
いちいち素材を説明されなきゃ、
ナニが使われてるか
わかんない楽しみがある。



京風と言いながらも、
しっかりと
メリハリの効いた味つけ。
ごちそうさまでした。


さて昨日は。
前日にランチを一緒してから
我が家に立ち寄った叔母が
テーブルの下に
荷物を置き忘れた!
ということで。
急遽、鎌倉駅まで
「おキツネ速配便」。


その後は。
一人で遠足モードに突入。
鎌倉は最寄り駅から
電車で20分。
中学生の頃から
数え切れぬほど訪ねている。
しかし。
名所中の名所に
出かけるなんてこたぁ、
滅多にない。
ここ数年は
もっぱら夜のダフネに
直行直帰だったし。


で。
あらためて
観光したくなったのよ。
一人遠足。
一人修学旅行。


もいちど修学旅行をしてみたいと思ったのだ

もいちど修学旅行をしてみたいと思ったのだ


今回のコースは。
長谷観音&大仏方面。
一瞬、江ノ電に乗ろうかと
思ったけど。
御成商店街から
そのまま歩き出す。


この通りは
リーズナブル価格の
おばさんブティックが
多くて楽しい。
うち一軒の店先で。
激!アタクシ好みの
デニムスカートに遭遇。
試着。
おおおおおお。
き、気に入りました。
思わず。
「このまま着て行きます!」
と叫ぶアタクシ。


ひええ。
我ながら。
ありえない展開なんですけど。
ともかく。
値札をはずしてもらい、
お色直し(?)姿で
「修学旅行」に復帰。


昨日は晴天ナリ。
気温は完全に夏。
長谷観音
たどり着いた時には、
かなり汗びっしょり。


身長9メートル強、
非常にトールサイズの
観音さんに
何年ぶりかで再会。
お姿を目にしたとたん。
「会いたかったよ!」
という声が
アタマの中で鳴り響き、
急に涙が出てきた。
あらら。
自分でも不思議だ。


境内には
庭園あり、
展望台あり、
卍型の池あり、
お稲荷さんあり、
水子供養の千体地蔵あり、
墓地あり、
鐘楼あり、
弁天窟あり、
さながら
霊界テーマパークである。
http://www.hasedera.jp/index2.html


中でも。
胎内を想起させる
弁天窟は圧巻。
ポタポタ水滴がしたたる
暗々とした岩窟に
右から入って
左から出る。
天井は低く、
通路は狭い。
体をかがめて歩く。
出生時、
母親の産道
くぐり抜けた記憶を
追体験させる
装置なのだろう。


昼飯は。
大仏さん前の
ダサかっこイイ
この店を狙ってたんだが。
2日続けて休業とは。
もう閉店しちゃったのかしら。



門前から1分もかからぬ蕎麦&定食の店。
詳細御存知の方、いらしたら
お知らせ下さいまし。


結局。
この蕎麦屋で昼飯。
http://www.city.kamakura.kanagawa.jp/sangyou/omise/data/0232.html
夫婦二人でやってる小さな店。
厨房がよく見える。
天もりを注文したら、
かぼちゃを切るところから
調理開始。
ほほーう。
と思ったけど。
味は。
蕎麦はまずまずのコシ。
量もたっぷり。
が、天ぷらの油切れが悪い。
ううう。
もたれますの。


ココまで来たら。
やっぱり大仏さんに
会わなきゃね。
門前も境内も。
遠足や修学旅行の
ガキンチョが
がやがや・うようよ。
が、メゲずに参拝。



猫背なんです。



誰もわかってくれないんです。



淋しいんです。


境内では、
ミャンマー&四川への
義援金を募る僧侶のグループが
声を揃えて読経していた。
わずかな額を寄付して
サッと立ち去ったら。
誰かにそっと背中をふれられた。
「えっ?」
振り向くと。
僧形の青年が
「これを...」と
ティッシュを差し出している。
寄付へのお礼らしい。
わざわざ
追いかけてきてくれたのだ。
あ、ありがとう。


大仏さんを後にし、
海岸へ向かう。
潮の匂いとマイナスイオン
浴びながら。
ただただ。
ボーッとしていた。
何十分間も。
リアルの私の体型を
御存知の方なら
おわかりだろうが。
たぶん。
棒っきれが砂浜に
突っ立ってるように
見えたことだろうよ。