あるマニフェスト

ひょっとして。
いきなり高熱が出たのは。
何年ぶりかで発掘した、
アルミ箔とボール紙を
用いた手製のヒランヤを
同時に複数、
枕の下に敷いて
就寝したせいではなかろうか、と。
ヒランヤ?
平たく言うなら。
ライヒのオルゴン・エネルギーだな。
ピラミッド・パワーにも似てるよ。
私は記念すべきヒランヤ第一号を
イチ早く購入し、
今も大事に使っている。
http://d.hatena.ne.jp/jazzydays/20071105


北鎌倉は浄智寺
澁澤龍彦の墓前に
誰かのトルコ土産、
青ガラス製の目玉(邪眼除け守り)を
置いてきたのは
このアタシだよ。



本日は父の命日。
毎年、一人で
墓参りするのだが。
病み上がりにつき。
ごめんパパ。
かわりに、
と言うワケではないが。
今度の日曜日(6日)は
三島大社に初めて詣でる。
現地在住の魂友が
前々からガイド役を
申し出てくれていたので。
ありがたく。


彼女とは。
鳥肌が立つほどの
不思議な縁がある。
まず。
父と誕生日が同じ3月14日。
そして。
シェイクスピアが大好きで、
お互い面識のない期間も
某劇場で何度もスレ違っていたようだ。
さらに。
私とほぼ同じ手術を経験している。
(そう多くはないケースなのに!)
さらにさらに。
彼女が勤務する企業の旧名称が
亡父の勤務先と深い関連アリ。
おまけに。
使ってるPCが私と同じメーカー。
まだまだ相似点を挙げだせば
キリがない。


ともかくも。
私は三島に行く。
必然だと感じるので。
さて。
ココから先は
私と彼女、
双方が大いに
嗜好する分野でもあるのだが、
とりあえず。
下記に掲げる人物を
再度、称賛する場としたい。


高原英理(たかはら・えいり)。
肩書きは。
評論家?
作家?
単純にそう呼んでしまうには、
理系な香りも色濃い人物。
あえて
くくるなら。
ゴシック者。

それしかなかろう。


この人の類稀なる名著、
「ゴシックハート」については
すでに書いた。
http://d.hatena.ne.jp/jazzydays/20080308


ゴシックハート

ゴシックハート


今ここで。
私が手にしているのは、
その続編「ゴシックスピリット」である。


ゴシックスピリット

ゴシックスピリット


これがまた。
胸のすくような名言の宝庫なのよ。
深い共感と尊敬の念をこめて。
ここに。
「ゴシック・マニフェスト
の一端を紹介させていただくとしよう。


≪集団生活と共同作業が苦手だった。
 ....平穏が続くというのが信じられない。
 いつも死のイメージばかり考えていた。
 死は膜一枚で隔てられているだけと思っていた。
 今もそう思っている。≫


≪時代遅れと言われても耽美主義である。
 様式美の感じられないものに
 興味が持てない。
 ....金もないのに贅沢好み。
 少女趣味。猟奇趣味。
 廃墟好き。退廃趣味。
 ....情緒でもたれあう関係を嫌う。
 はにかみのない意識を嫌う。≫


≪自信満々の人が厭だ。
 弱者だからと居直る人も厭だ。
 「それが当たり前なんだから
  皆に合わせておけ」
 と言われると怒る。≫


≪自分ではないものに変身したい。  
 それは夜に生きる魔物であればよい。
 そこに善悪は問題ではない。
 美しく残酷なこと。
 きりきりと鋭く、
 眠るように甘いもの。
 ときにパンク、
 ときにシュルレアリスティック、
 またときに崇高な、
 暗い魅惑に輝くそれが
 ゴシックの世界であると私は信じている。≫


うっとり。
とろけるほどに。

美しいではないか。
この感覚を共有できない人は、
クラシックもロックもジャズも。
私とは全く異なる地平で
耳にしてきたに違いない。



境界線を越えんとする無辜の人々。



ほら、もうすぐアチラの世界だよ。



狂暴・凶暴すぎる彼岸。