封印リカー

jazzydays2006-07-11

昨日はエズラブルックス
封印したが、他にも
封印している酒はある。
それはギルビーのジン。
37.5度、赤ラベル
千円札一枚で買える安酒。


これを昔は本当によく飲んだ。
ビーフィーターやゴードンはもちろん、
ボンベイ・サファイアなんて、
手が届かなかった頃。
私はどんな酒にせよ、
"割りモノ"にするのが好きじゃないので、
当然、ギルビーを飲む時もストレート。
それも、瓶から直接ノドに流し込んでいた。
ったく。コロナ・ビールじゃねーっつーの!
当時は精神的に結構、荒れてたからな。
一人で酔っ払っては、全然ハスキーじゃない
この"ガキンチョ"声で、
似合わないブルースばかり歌っていた。


空になったギルビーの瓶たちを
捨てるのが何となく惜しくて、
フェルトペンでナンバーを書き込み、
部屋にズラズラ並べてたっけ。
十本目くらいになった頃、
さすがに親が「いい加減に捨てろ!」と
言ったから、処分したけどさ。


ジンってのは、ヤバイ酒である。
ご興味ある方はこちらを参照されたい。↓
http://www003.upp.so-net.ne.jp/scene/sub2-gin.htm
イリアム・ホガースの版画『ジン横丁』の
実物を初めて大英博物館で拝んだ頃は、
まだまだギルビーと蜜月関係にあったのだが、
男と女の仲に似て、徐々に情熱はフェイドアウト
今では、ごくたまにしかジンを飲まない。
私がジンに口をつける時。
それは「荒れている」精神状態である時が多い。
たまたま目になさったら、
さわらぬ神にたたりなしでございますよ。