シェイクスピア@銀座

jazzydays2006-05-04

銀座みゆき館にて。
ASC(=Academic
Shakespeare Company)
による
シェイクスピア
『尺には尺を』鑑賞。
コンパクトな空間を
縦横無尽に駆使した
斬新かつ痛快
きわまりない公演。
当初は劇団代表・彩乃木崇之氏が
アンジェロを演じる予定だったのが、急遽コンセプト変更。
彼が公爵とアンジェロ2役を演じることで、
実に多くの要素が浮かび上がってきた。


公爵=善、アンジェロ=悪、
などという単純な二項対立は全く成立しない。
それどころか、どちらも、
あまりと言えばあまりに人間臭い。
そして。
厳粛・貞節な修道女を目指しながら、
兄・公爵・アンジェロ、3人の男を
引きずり回してしまうイザベラ。
彼女こそトリックスター


神父に扮した公爵が
人生について語る長台詞も、
最近、QOL(=Quality of Life)
についてイロイロ思うところが多い私には、
実に意義深く響いた。
今更ながら、シェイクスピアって
言葉の宝石箱だわ〜。