シラフの夜

鎌倉ダフネにて大野雄二トリオ＋横山達治（perc.)LIVE。
彼らがこの店に来る日は、毎回欠かさず予約を入れて
カウンターに陣取る。本日も店内超満員。熱気ムンムン。

LUPIN THE THIRD「JAZZ」

小柄で猫背気味の大野氏は、ちょっと見、
しがないサラリーマンのような印象なのだが（失礼）、
演奏が始まると、ガラリと様相が変わる。
椅子から立ち上がったり、右足を鍵盤近くまで
持ち上げたり、ピアノを弾くのが
楽しくて楽しくて楽しくて仕方ないっ！といった
感じで踊りつつ、飛び跳ねつつ、
ぐわんぐわん弾きまくる。
バネのようにしなるリズムと
エッジの効いた強烈な打鍵には毎度惚れ惚れ。

只今禁酒続行中の身につき、
今宵のお供はウィルキンソンの辛口ジンジャーエール２本。
大野バンドの演奏はいつも長い。
アンコールが終わるともう23時20分。
気持ちよく汗ばんだ体で駅への道程をたどり、
鎌倉発最終の上り電車に乗る。
真夜中、酔っぱらっていない状態で歩く自分が新鮮だ。
カキーンと冴え切った頭で背筋を伸ばして
スイスイ歩く。結構気持ちいいじゃん。
こんな感覚、長らく忘れていた。
禁酒も案外悪くない。