デジャヴのツボ

たまぁにあるんだわ。
初めて訪れたのに
「知ってる!」
「来たことがある!」
と感じる土地が。
あるざんしょ。
いわゆる既視感=デジャヴ。
近いところでは東京、
芝大門の一角。
遠方では四国、
鳴門の海岸線をバスで
通りかかった際、
いきなりやって来た。


こたび。
名古屋・有松にて体験。
有名な景観保存地区ではなく、
強烈な陽射しをよけようと
横丁を入ったところで
見かけた古い集合住宅。
築30~40年だろうか、
鉄筋コンクリート造り。


無造作にゴミ用ポリバケツなどが
置かれた中庭を目にしたとたん、
猛烈な郷愁に襲われた。
もっちろん。
有松に来たのは初めて。
が。
確かにココを知ってる。
覚えてる。


蔵が立ち並ぶ
メインストリートで
感じたのなら、
さも「由緒ありげ」な
前世の記憶と
つながってたかもしれんが。
目の前にあるのは
殺風景なコンクリート


まあいい。
理屈はないんだよ。
並行宇宙のツボとツボが
重なり合った瞬間、
運命的に訪れる
フラッシュバック。
何十年も何十回も
名古屋を訪れてるけど、
初遭遇かもなあ。
たぶん。
縁があったんだ何かしら。
こんだけしつこく
呼ばれ続けるってこたぁ。
自分的には大いに納得。
というワケで。
また行くぜ。